I邸 耐震補強の実例
              
              今回のリフォームで施主様が気にされていたのは耐震面でした。
              
              徹底的に耐震調査を行った結果、1階車庫にある4本の鉄骨柱で相当な荷重を支えていることが判明。地震発生時の振れがかかったら相当な衝撃がそこへ付加されるため、大変危険な状態にありました。
							柱・梁・筋違いなどの補強を行い耐震性をアップ。また屋根は雨漏り対策を兼ねて、洋瓦を下ろし軽量の屋根瓦をご提案し、安心して暮らせる家になりました。
              
              耐震工事だけでなく、断熱材を充填し季節を問わず快適に暮らせるようにしました。LDKは1階から2階へ移設。大がかりなリフォームを行いました。その結果、リフォーム前とは全く違う印象の家へと生まれ変わりました。
            
             
            
            
            施工前・施工後で見る当社施工の耐震工事(外観)
            
            
            
            
            
            
            
            耐震工事前の状況
						
	             
              耐震調査の結果、2階の相当部分と屋根とハネ出しバルコニーを、1階車庫の4本の鉄骨柱で支えていることが判明しました。
              全体の重量は車5台分位の荷重が掛かっています。この荷重に地震発生時の振れがかかったら相当な衝撃が付加されてしまいます。
              
              さらに家全体の調査を進めると、鉄骨柱以外の内部柱や梁も、細かったり建物を支えるには不安がある状態のものが多数ありました。一つ一つ耐震補強を行っていきます。
             
            
            
            
            
            それでは具体的な耐震施工をご覧ください
            
            鉄骨柱に相当な荷重がかかってしまっている車庫部分
            
            
            
            	
                 
                車庫の天井を開口し、梁の状況を確認します。まずは、シート養生を掛けていきます。
               
              
              
                 
                鉄骨梁状況を見るため軒天井を開口しました。
               
              
              
                 
                鉄骨梁が見えます。
               
              
              
                 
                ここから鉄骨梁がどのような状態になっているか確認します。
               
              
              
              
                 
                鉄骨梁の全貌が明らかになりました。H-200×100と思ったより小さい梁でした。
               
              
              
              
                 
                鉄骨梁は2本のボルトで片方は10cm角の木材柱に、片方は100ミリのスチール製丸パイプで取り付けられていました。
               
              
              
                 
                外部の片方の柱は10cmのスチール製丸パイプにH型鋼が溶接して取り付けてありました(カバープレートで囲ってあります)。鉄柱の肉厚は想像するに3.2ミリかなと思います。
               
              
              
                 
                カバープレートを壊して中を見てみます。
                 
               
              
              
                 
                この細いボルト2本で建物の荷重を支えています。錆も発生しています。
               
              
              
                 
                木軸柱に方杖火打補強している所です。
               
              
              
                 
                鉄骨柱にも方杖火打補強をしました。
               
              
              
                 
                鉄骨柱にはブレースも取り付けていきます。
               
              
              
                 
                それぞれの鉄骨柱にブレースが取り付けられました。
               
              
              
                 
                耐震補強後、開口した部分をふさぎます。
               
              
              
                 
                仕上げの工程に入ります。
               
              
              
                 
                壁は杉板南京下見張りにしていきます。
               
              
              
                 
                塗装を行いました。耐震工事のために開口した部分も分からなくなっています。
               
              
              
            
             
            
            
            
            
            
            その他の耐震工事
            
            
            
            	 
            	室内側の木軸柱には10cm角に外部の鉄骨柱と内部の木の梁が取り付けられていました。更に以前和室であったために天井附近で大きな欠損がありました。この柱に一体何トンの荷重がかかっているのか考えただけでもゾッとする内容でした。
							内部柱の補強方法としましては、肝心の柱の両脇に10.5cm角の柱を2本添えて取り付け、3本の柱を貫通ボルトで締め一体します。
							そうすることによって、既存の柱の負担を軽減する事が出来ます。更に残った壁面に太めの筋違いを入れて筋違い金物で補強します。
							この場はこの3本の柱の下に土台と、しっかりとしたコンクリート基礎があることは前提となります。
            
             
            
            
            
            
            	
                 
                もう1ヶ所の既存柱の補強方法に同じように3本の柱を連結しました。壁には筋違いを入れ、水平方向には火打金物を入れました。
               
              
              
                 
                中央上部の羽子板ボルトは既存ですが肝心のコーチボルトが入っていなかったため、新たに取り付けました。
               
              
              
                 
                梁と柱の取付部をアップして撮影
                 
                部屋のコーナーの柱は外壁を一部壊してから10.5cmの柱を外部から補強しました
               
              
              
              	 
                1階天井裏を開口して、火打金物や耐震金物を次々と入れていきます
              
                 
                耐震金物が至るところに入りました。
               
              
              
                 
                必要なところに新しい柱を入れ、筋違いと火打金物を入れていきます
               
              
              
                 
                既存天井を撤去すると6寸勾配の屋根裏が見えてきました。
               
              
              
                 
                2階の天井裏の細い桁の下には補強梁を入れて、構造強化していきます
               
              
              
                 
                新しい木材は新たに補強した木材です
               
              
              
                 
                スケルトンにすると既存柱の状況がよく解ります。それを踏まえて梁の補強、柱の補強、火打梁の補強を行う
               
              
              
                 
                小屋裏を造るため補強した梁
               
              
              
                 
                2階の補強梁。古い羽子板ボルトのコーチボルトが無い部分には新たに取り付けます
               
              
              
                 
                ロフト部分から下を見下ろす
               
              
              
                 
                (↑)吹抜けに露出する火打は木材を削っていれる
                (→)既存建物にはほとんど筋違いが入っていなかったため、ほとんどの壁に太めの筋違いを入れていきます。
               
              
              
              
              
              	 
                屋根は洋瓦を下ろし軽量の屋根ルーガに葺き替えました。
								耐震対策だけなく、雨漏り対策も兼ねています。
               
            
             
            
            
            
            
            
            全てのリフォームが終了しました
            
            
            
            	
              	 
                 
                外観 車庫スペース
               
              
              
              	 
                玄関 造作したシューズボックス
               
              
              
              	 
                階段
               
              
              
              	 
                LDKは2階へ移設しました。梁や柱がアクセントとなっているリビング。
               
              
              
              	 
                リビングの南側の吹抜天井
               
              
              
              	 
                ロフトへと上る階段。壁紙は若草色にしました。
               
              
              
              	 
                ロフトよりリビングを見た様子
               
              
              
              	 
                階段室。リビング入口ドア上部の複雑なデザイン
               
              
              
              	 
                古材やクロスを使用したナチュラルで華やかなカウンター
               
              
              
              	 
                キッチンカウンター
               
              
              
              	 
                ピンクでまとめた可愛らしいキッチン
               
              
              
              	 
                1階 洋室
               
              
              
              	 
                浴室
               
              
              
              	 
                2階 洗面
               
              
              
              	 
                2階 トイレ
               
            
             
            
            
             ※ 詳しい工事の内容は、ライブリポートにてご紹介しています。