純和風住宅を、総2階建洋風モダンな2世帯住宅に。

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実家の純和風住宅を洋風の2世帯住宅に・・・ところがそう簡単に進めることは出来ませんでした。
多摩地区の郊外、昭和53年建築の純和風2階建ての2世帯住宅にしたいというご要望でした。増築の規模からして無許可で増築することは難しく、正式な許可証を取得する必要がありました。
法律で建築確認書があり、かつ、検査済証のない建物の増築確認許可は不可とされているため、事前相談では門前払いされましたが、さまざまな調査資料の提示や根気強く交渉を続けた結果、K市における検査済証のない増改築確認申請許可証の第一号となりました。

Beforeリフォーム前/Afterリフォーム後

1階外壁は左官仕上、2階はブラックのサイディング仕上しました。屋根も外壁も破風も雨樋も新規のため、どこから見ても新築のようです。

吹き抜けのある広いリビングは、無垢のフローリングを斜め貼にしてコーディネート。内装デザインの面では、無垢の床材(栗)を選定し、吹き抜け部分の梁の色目は木地を生かした塗装とし、ナチュラルで温かみのある空間を目指しました。

吹抜天井上にはリビングからも利用可能ロフトを設置しました。古い梁はそのまま残し、プラス、新しい補強梁を追加。耐震面も安心です。2世帯住宅なので、階下への騒音対策として2階床部分の防音対策も施しました。

お子様のお昼寝時に利用できるよう、リビングの一角に琉球たたみを敷いた小部屋があります。和室との境は採光建具を使って部屋同士の一体感を出しました。

まだ小さいお子様がいらしゃるご家族。「対面キッチンで子供の動きが見えるようにしたい」という奥さまの希望をかなえる事が出来ました。キッチンの横(写真右奥)には、奥さまの多目的空間となっています。

現在、家族5人が寝ている寝室は、増築によって生まれたまったく新しい部分。グリーンのアクセント壁が印象的です。アクセント壁の色は、お施主様に選んで頂きました。

2世帯が毎日使う玄関は、広くて開放的。出入りするたびに明るい気持ちになれそうです。奥に見える扉は親世帯リビングへの入り口となります。

親世帯が主に使われる1階和室には、今までお使いの愛着がある欄間を、そのまま利用しました。良いものを世代を超えて残しておけるのも、リフォームの良さの一つです。

親世帯ダイニング

一階で使われている建具や欄間は、お父様のご実家で使われていた古いもの。お父様は「子供の頃に使っていたものが、いつしか倉庫で眠るようになっていました。そこで、この家の新築時に持ってきたのです」と話します。お父様のご実家にあったということは、3人の子供たちのひいおじいさんたちが使っていたということ。4世代にわたって使われている、歴史ある建具です。

明るい雰囲気の2階トイレは青空模様の天井が印象的。夜になると夜光塗料によって、星空が広がります。もともと2階にはトイレやお風呂はありませんでしたが、プライバシーと使い勝手を考えて、新たに設置しました。

ランドリースペースは、白を基調に明るく清潔感のある空間に仕上げられています。奥に見えるドアは勝手口になっており、ご両親が住む1階を通らなくても、外出することができる設計です。

浴室

担当者の声

蓑田 常弘

お客様は、建築に関するこだわりや知識が豊富で外観やエクステリアについては一家言を持ってらして、様々な意見を交わしながら作り上げていきました。1階親夫妻のインテリアはモダンな和風仕上げで、厚30M/Mの杉板や塗り壁施工とし、欄間や千本掛の建具は既存の物を再利用させて頂きました。
2世代プラスお子さんのいる世代の3世代で住宅がこれからどのような使われ方をしていくのか興味深く見守っていきたいと思っています。検査済証のない既存建物で増改築許認可を取得し、さらに検査済証も取得できたことは、これから安心安全に住まれる家として大変意義のあることでした。
(一級建築士 蓑田 常弘)

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