2世帯住宅として建てた際、1階をご両親の住まいにして2階と3階を息子さんご夫婦の住まいとして生活をされていましたが、ご両親が他界されてからは数年間使用していなかった1階部分をを機能的な間取りにして2階から1階へ生活拠点を変えたいというご依頼から今回の計画がスタート。 元の1階の間取りは細長く、雑然としたダイニングキッチンのスペースを抜けると八畳の和室があり、その先が広縁になっていました。
決して機能的とはいえない、ごく普通の押入れが並列に続き、水回りには洗面室が無く洗濯室とトイレその隣に浴室があるといった空間でした。 お施主さまの希望としては、大幅な間取り変更は行なわずに使用可能な建具や床などはそのまま利用して、収納部の機能性をアップする事と洗面室を設けたい事、キッチンを新しくして少しでも明るい空間に変えたいという内容でした。限られた予算の中で必要最低限のリフォームを行なう事は勿論ですが、継ぎ接ぎの様な仕上げにならいないように配慮しながら、プランの方を進めていきました。

暗かった和室が明るいリビングへ

広縁と一体化して彩光が入る可動間仕切りに入れ替え

クローゼット・書籍やファイルがすっきりと収まるシェルフ・最低限の布団が納まる空間

キッチンの位置は変えずに清潔感のあるシンプルなキッチンへリニューアルしました

白で統一された清潔感のあるキッチン

階段下冷蔵庫スペース上部にもシェルフをつけました

扉で隠せる家事の合間の事務作業にも最適なワークスペース

洗面室と隣接するトイレを同一空間にしました

　施工のポイント

洗面室と隣接するトイレを同一空間にして、新たに洗面スペースを設けました。
階段下の押入れ的な箱になっていた空間を、扉で隠せるワークスペースと細かな収納、冷蔵庫スペースを確保してコンパクトで使い易いDKへと改修し、キッチンの位置は変えずに清潔感のあるシンプルなキッチンへリニューアルしました。
和室として使われていた空間は日中も薄暗かった為、広縁と一体化して彩光が入る可動間仕切りに入替て以前よりも明るいリビング空間へとリニューアルしました。3連に連なる押入れはクローゼット・書籍やファイルがすっきりと収まるシェルフ・最低限の布団が納まる空間へと改善しました。
インテリア性やデザイン性を重視するというよりも機能的で明るく、コストを抑えた堅実なリフォームの実例となりました。

BEFORE

暗い和室空間と大きすぎる押入

使いづらい収納

狭すぎるトイレ

キッチンは狭く、物が仕舞えない